なぜ急に心を閉ざすのか?トラウマがある人の特徴と防衛本能の深層心理

なぜ急に心を閉ざすのか?トラウマがある人の特徴と防衛本能の深層心理

なぜ急に心を閉ざすのか?トラウマがある人の特徴と防衛本能の深層心理についての最新情報をご紹介します。

「急に不機嫌になった」「些細な指摘に対して攻撃的、あるいは過剰に卑屈になる」――こうした不可解な対人態度の根底には、トラウマ 無意識の防衛反応が作動している事実が見落とされがちです。生命を脅かすような出来事や逃げ場のない慢性的な抑圧を経験した神経系は、平時であっても「周囲は常に危険に満ちている」という警戒モード(過覚醒状態)を解くことができません。

生物が極限のストレスに直面した際にとる防衛策には、古典的な「闘争(Fight)」や「逃走(Flight)」だけでなく、「凍結(Freeze)」や相手の顔色をうかがって屈服する「迎合(Fawn)」が存在します。他者から見れば何でもない一言が、当事者の無意識下では過去の加害や否定と結びつき、瞬時に自己防衛スイッチが入ってしまいます。

親しくなればなるほど急激に壁を作ったり、あえて相手を怒らせるような言動をとったりする行動は、「これ以上近づいて傷つけられる前に、自分から関係を壊して安全を確保しよう」とする生存戦略に他なりません。本人が悪意を持って意図的に行っているのではなく、自律神経が反射的に下した自己保護命令に従っている状態といえます。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。