作文指導の最前線では、毎年どのような混乱が起きているのでしょうか。作文講師歴20年を超えるプロ講師や教育関係者の証言によると、生徒から最も頻繁に受ける相談のトップ3に「最後のマスと句読点・かぎかっこの衝突」が必ずランクインしているといいます。
「読書感想文の原稿用紙の使い方を教えていると、真面目な子どもほど『1マスに1つの文字しか書いちゃダメってお母さんに言われたから、カギカッコを次の行に書いた』と答えます。しかし、それでは行頭禁則違反になってしまう。大人側の誤った思い込みが、子どもの減点を引き起こしているケースが非常に多いのです」(作文指導塾関係者)
ネット上の保護者コミュニティや知恵袋などでも、「夏休みの読書感想文で、一番下のマスにマルとカギカッコが重なって親子で大喧嘩になった」「提出前夜にどう処理すべきか分からず消しゴムで原稿を破いてしまった」といった生々しい体験談が数多く投稿されています。
実際の試験現場における採点官の目線もシビアです。原稿用紙の最後のマスの句読点や閉じかっこが適正に配置されていない答案は、一目見ただけで「形式面の基礎訓練が不足している」という印象を与えてしまいます。記述内容を吟味する前に減点フラグが立ってしまう心理的リスクを、受験生は重く受け止める必要があります。