東出昌大が拠点を置くのは、電気や水道のインフラすら限定的な山あいの山小屋です。携帯電話の電波も届きにくい過酷な環境のなか、自らチェーンソーで薪を割り、沢から引いた水を生活用水として活用する徹底した自給自足の生活を続けています。
とりわけ注目を集めたのが、狩猟免許を取得して行う本格的な猟師としての日常です。山に入って鹿や猪を仕留め、自らの手で解体して余すところなく命をいただく姿勢は、単なる趣味やパフォーマンスの領域を完全に超えています。朝早く起きて山を歩き、仕留めた肉を燻製や精肉にして保存食とし、近隣の住民とも物々交換を行う暮らしぶりは、消費社会から一線を画した人間味あふれる営みとして定着しました。
都会の喧騒から離れたこの暮らしが、結果として彼の精神的なリセットを促し、人間としての根源的な逞しさを培う土台となっています。