物語の起点となるのは、両親の都合で一人暮らしを始めることになった素直でちょっぴり天然な女子高生・吉川菜緒(福原遥)と、同じ学校に通う学内一のイケメンで冷徹な秀才・上原久志(白石隼也)が出会うハプニングです。悪質な不動産詐欺に遭った二人は、なんと同一の部屋に二重契約されていた事実を知ることに。高額な家賃を支払うため、周囲に知られてはならない「秘密の同居生活」をスタートさせるという、少女漫画の王道にして至高のシチュエーションが展開されます。
ドラマ版の大きな魅力は、単なるドタバタ劇にとどまらず、思春期特有の繊細な自意識や劣等感、他者と暮らすことで生じる価値観の衝突が極めてリアルに描かれている点です。上原のクールな態度の裏に隠された孤独や過去のトラウマ、菜緒の不器用ながらもまっすぐな献身性が交錯し、視聴者を惹きつける強力な推進力を生み出しました。
さらに、作品のトーンを決定づける音楽演出も見逃せません。シーズン1の主題歌であるThinking Dogs「世界は終わらない」の疾走感あふれるサウンドや、シーズン2『our campus days』の主題歌never young beach「CALL ME」の心地よいグルーヴが、物語の甘酸っぱい青春の空気感を鮮やかに彩っています。