インターネット上の質問掲示板やSNS動画では、時折「道具なしでカッター刃を折る裏ワザ」と称した危険なテクニックが拡散されることがあります。代表的なものとして「机の角に刃を当てて体重をかけてへし折る」「硬い床に押し付けて折る」「ハサミの背で叩く」といった方法が挙げられます。
ネットコミュニティや作業現場の生の声を取材・調査すると、こうした無理な折り方によるトラブルの証言が数多く寄せられています。
「会社のデスクの端に刃を押し当てて折ろうとした瞬間、刃先が弾け飛んで同僚のパーテーションに突き刺さった。もし誰かの目に入っていたらと思うと血の気が引いた」(30代・物流事務)
「ハサミの金属部分で叩いて折ろうとしたら、カッター刃が粉々に粉砕してカーペットに散乱。素足の家族に刺さる危険があり、掃除機と粘着ローラーで半日探す羽目になった」(40代・主婦)
刃物鋼は非常に高い硬度を持つ反面、靭性(粘り強さ)が低いため、衝撃的な曲げ荷重や偏ったねじれを受けると、ガラスのように細かく破断する性質があります。机の角に押し当てる行為は、支点が不安定になりやすく、溝以外の箇所で刃が砕け散る原因となります。道具がない緊急時であっても、決して机の角や床に押し付けて折るような暴挙に出てはいけません。
また、NTカッター 刃の折り方においても公式マニュアルに明記されている通り、メーカー各社は「素手や不適切な支点での刃折りは重大な人身事故に直結する」と繰り返し警告を発しています。カッター本体の後ろにあるスナッパーを外すわずか数秒の手間を惜しんではいけません。