日常のドライブ現場において、とりわけ多くのドライバーが使い方を誤解しているのがルームミラー防眩レバーの使い方です。夜間、背後の大型車やSUVのLEDヘッドライトによる強烈な眩しさを低減するための機構ですが、ネット上の質問掲示板やSNSでは「昼と夜のどちらの状態でレバーを倒すべきかわからない」という困惑の声が後を絶ちません。
構造的な真実を明かすと、防眩レバーはプリズム状の二重ガラス構造を利用し、反射光の屈折率を切り替える仕組みになっています。通常は「レバーが前側(フロントガラス側)に押し込まれている状態が通常(昼間モード)」であり、後続車の光が眩しいときに「レバーを手前(自分側)に引くことで防眩モード」に切り替わる車種が大半です。一部の輸入車等で動作が逆のものもありますが、重要なのは「昼間の視界を合わせた通常ポジション」を基準にし、手前か奥に倒した際に反射が暗くなる方を夜間に使うという点です。昼間に防眩ポジションのまま角度を合わせてしまうと、夜間に切り替えた際、天井や真っ暗な空間しか映らなくなる致命的なミスに繋がります。
また近年、装着率が急伸しているルームミラー型ドライブレコーダーに関しても、現場検証から特有の盲点が浮き彫りになっています。既存のミラーにゴムバンドで固定するタイプでは、本体の自重によって走行中の振動で徐々にミラーの角度が下向きにお辞儀してしまうトラブルが多発しています。「気がついたら後席のシートしか映っていなかった」という事態を避けるためにも、ジョイント部のボールナットの定期的な締め直しや、サンバイザーと干渉しない横幅寸法の事前確認が欠かせません。