一見するとエンターテインメントに過ぎないように思える診断テストだが、その理論的背景には心理学の重厚な歴史が存在する。スイスの精神科医カール・ユングが提唱した「心理類型論」は、人間の認知や判断の癖を分類する基礎となった。内向性と外向性、直観と感覚といった軸は、現代のモチーフ型診断のコアアルゴリズムにも脈々と受け継がれている。
日本心理学会などの学術機関に所属する研究者たちの議論でも、自己理解と他者理解のプロセスが人間関係のストレスを軽減することが指摘されている。特に恋愛心理学の視点においては、自分の愛着スタイルやコミュニケーションの癖を把握している人ほど、パートナーシップの維持率が高いことが分かっている。科学的な裏付けがあるからこそ、診断結果には人の心を動かす説得力が宿るのだ。