なぜ、わずか3つの和音だけで本格的な楽曲の演奏が成立するのでしょうか。その秘密は、西洋音楽の根底を支える「主要三和音(トニック・サブドミナント・ドミナント)」の機能美にあります。
曲のホームベースとなるトニック(安定)、ストーリーを展開させるサブドミナント(発展)、そして最も緊張感を生み出してトニックへと戻りたがるドミナント(緊張)という3つの役割が揃うことで、人間の耳は心地よい音楽的解決を感じ取ります。童謡からロックンロール、ブルース、そして現代のJ-POPに至るまで、ヒット曲の土台にはこの「起承転結」のサイクルが組み込まれています。
ギターを始めたばかりの段階で10個も20個もコードを暗記しようとすると、指の痛さとコードチェンジのもたつきでモチベーションがすり減ってしまいます。そこで、まずは頻出のスリーコード進行パターンに特化して指を慣らすことが、ギター挫折しない理由として最も合理的です。3つのコード間を行き来する反復運動によって、左手の脱力と右手のストロークリズムが自然と身につきます。