「新生児の泣き声がいつもと違う気がする」「声がかすれて苦しそう」——保護者が直感的に抱くこの違和感は、臨床現場でも極めて重視されるトリアージ(重症度判定)の重要指標です。
日本小児科学会等のガイドラインおよび救急医療の基準に基づき、新生児病気サイン泣き方として直ちに医師の診察を受けるべきレッドフラッグ(危険信号)を明示します。
第一に警戒すべきは、新生児泣き声甲高い状態が続くケースです。「キーン」「ギャーッ」と突き刺すような金属性の高音で激しく泣き、あやしても全く泣き止まない場合、髄膜炎などの感染症による頭蓋内圧亢進や、重篤な腹部救急疾患(腸重積症や鼠径ヘルニア嵌頓など)による激痛の恐れがあります。お腹がパンパンに張っていないか、鼠径部(足の付け根)にしこりがないかを確認してください。
第二に、新生児泣き方苦しそう、あるいは新生児泣き声かすれる状態です。泣くときに胸の真ん中や肋骨の下がペコペコとへこむ「陥没呼吸」が見られる場合や、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という喘鳴(ぜんめい)が混ざる場合は、RSウイルス感染症や喉頭軟化症などの呼吸器障害が疑われます。生後1か月未満の新生児は気道が非常に狭く、急激に呼吸不全へ進行するリスクがあるため、夜間であっても新生児泣き声受診目安として救急外来への受診を躊躇してはなりません。
以下の症状が泣き声の変化と同時に1つでも見られる場合は、直ちに医療機関を受診してください。
- 発熱(生後3か月未満で直腸温・腋窩温38.0℃以上)または低体温(36.0℃未満)
- 哺乳意欲の極端な低下(普段の半分も飲めず、おしっこが半日以上出ていない)
- 嘔吐を繰り返す(特に胆汁が混ざった緑色の液体や血液を噴水状に吐く)
- 顔色不良・チアノーゼ(唇や爪が紫色、または土気色の蒼白)
- 意識障害・極度の嗜眠(刺激しても視線が合わず、起こしてもすぐに眠り込んでしまう)