映画『恋空』を語る上で、主題歌と並んで忘れられないのが、ヒロイン・田原美嘉を演じた新垣結衣さんが歌う挿入歌「heavenly days」です。
本作は新垣結衣さんの歌手デビューアルバム『そら』のリード曲として収録され、透明感あふれるウィスパーボイスが話題を呼びました。歌詞で描かれるのは、ヒロと過ごしたかけがえのない日常や、二度と戻らない温もりへの哀愁です。「ありがとう」と素直に言えなかった後悔や、それでも胸の中に残り続ける愛おしさを歌ったメロディは、劇中の印象的な回想シーンと重なり、胸を締め付けられるような切なさを生み出しました。
俳優としての繊細な演技力と、歌手としての飾らない歌声が見事に融合した、2000年代邦画史に残る名挿入歌の一つです。