一般にルイボスティーは、特有のフラボノイドであるアスパラチンやルテオリン、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)様酵素を多く含み、体内の活性酸素を除去して肝臓の負担を減らす「デトックス効果」が期待されています。それにもかかわらず、健康診断の血液検査でAST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP(ガンマGTP)の数値変動に悩まされるケースが後を絶ちません。この矛盾はなぜ生じるのでしょうか。
肝臓は体内のあらゆる代謝と解毒を一手に担う臓器です。ポリフェノールやミネラルは適量であれば生体防御をサポートしますが、連日のように2リットルを超えるような異常な量を流し込めば、肝細胞はその成分を代謝・分解するためにフル稼働を強いられます。代謝能力の限界を超えた場合、細胞膜が微小なダメージを受け、血中に酵素が漏れ出してASTやALTが一時的に上昇する現象が確認されています。
肝臓を保護するはずの抗酸化物質が、過剰摂取によってかえって代謝負荷へと反転するリスクは、食品安全の分野で広く指摘されている生体反応です。「体に良いものだから飲めば飲むほど解毒が進む」という思い込みが、健康診断の数値を狂わせる最大の落とし穴になっています。