おニャン子クラブの仕掛け人・秋元康氏が結婚した相手は、グループの会員番号16番・高井麻巳子(たかい まみこ)氏です。福井県小浜市出身の彼女は、都会的でスキャンダラスな雰囲気を漂わせるメンバーも多かったおニャン子クラブの中で、黒髪のショートカットと素朴で清楚な佇まいを武器に、瞬く間にトップクラスの人気を獲得しました。
1985年10月には、同じく高い人気を博していた岩井由紀子(ゆうゆ)氏とともに派生ユニット「うしろゆびさされ組」を結成。アニメ『ハイスクール!奇面組』の主題歌を立て続けにヒットさせ、ソロデビュー曲「シンデレラたちへの伝言」ではオリコンチャート初登場1位を記録するなど、まさにグループの「純潔の象徴」として君臨していました。
それだけに、おニャン子クラブが1987年9月に代々木第一体育館で解散コンサートを行ってからわずか8カ月後、1988年5月に発表された「秋元康と高井麻巳子の婚約・結婚」の知らせは、ファンにとって青天の霹靂以外の何物でもありませんでした。当時、秋元康氏は30歳、高井麻巳子氏は21歳。二人の年齢差は8歳8カ月であり、まだ成人して間もない清純派アイドルが、自分たちを熱狂させていた番組の「黒幕」ともいえる作家の元へ嫁ぐという構図は、ファンの精神的許容量を遥かに超えていたのです。