「体に優しい」という言葉のイメージに引きずられ、かえって胃腸や代謝に負担をかけてしまうケースが散見されます。ネット上で拡散されているヘルシー神話の裏に潜む盲点を正しく把握しておく必要があります。
第一の誤解は、「大盛り生野菜サラダ=身体に優しい」という思い込みです。冷えた生野菜を大量に摂取すると、内臓温度が急激に低下し、消化酵素の働きが鈍化します。さらに、不溶性食物繊維の過剰摂取は、弱った胃腸にとっては消化不良や腹部膨満感の引き金となります。胃腸を労わる観点からは、蒸し野菜やスープ仕立てなど、加熱処理された温かい野菜を選ぶのが合理的です。
第二の誤解は、極端な糖質カットです。午後も頭脳労働を続ける上で、良質なブドウ糖は不可欠な燃料です。炭水化物を極限まで削ると、血糖値を補うためにコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌され、自律神経の乱れや強い疲労感につながります。白米を精白度の低い玄米、五穀米、もち麦などに置き換え、緩やかな血糖吸収を目指す設計が最適解です。