顔の輪郭に対してメガネが与える影響は、認知心理学における「幾何学的錯視」で論理的に説明できます。人間の脳は、隣接する図形同士の差異を誇張して認識する「対比効果」と、囲まれた空間の広さを過小・過大評価する「デルブーフ錯視」の影響を強く受けます。丸顔の最大の特徴である「縦横比の近さ(概ね1:1)」と「フェイスラインの曲線」に対し、同じ曲線のフレームを重ねると輪郭の丸みが強調されてしまいます。
そこで重要になるのが、丸顔小顔見せフレームの設計思想です。輪郭のなだらかな曲線の中に、エッジの効いた直線的なラインを差し込むことで、視線がフレームの水平方向と角(コーナー)へ誘導され、頬のふくらみから視線が逸れます。具体的には以下の3つの物理的パラメータが小顔化の決定打となります。
第一に「フレームの横幅」です。顔の最大幅(こめかみから頬骨のライン)とメガネの外寸がジャスト、あるいは数ミリ広いサイズを選ぶと、顔の輪郭がフレームの内側に収まり、余白が削ぎ落とされた印象を与えます。第二に「天地幅(レンズの縦幅)」です。眉から顎先までの距離の約3分の1以内にレンズ天地幅を抑えることで、顔の下半分に適度な抜け感が生まれ、縦のラインがすっきりと伸びて見えます。そして第三が「ブリッジの配置」です。フレーム中央のブリッジが高めの位置にあるモデルを選ぶと、鼻筋が通って見え、顔全体の重心が引き上げられる効果が働きます。