事業主や経理担当者が特に注意すべき論点として、個人口座と法人口座の振込上限比較が挙げられます。個人口座と法人口座では、適用されるシステムと規約が根底から異なります。
法人口座のキャッシュカードを用いて一般ATMから振込を行う場合でも、個人カードと同様に1日あたりの厳格なICカード取引上限が課されます。法人が日常的に数百万円単位の仕入れ代金や外注費を送金する場合、ATMカードのみで回そうとすると月内の振込業務が麻痺しかねません。そのため、法人口座では法人向けインターネットバンキング「みずほビジネスWEB」の導入が前提となっています。みずほビジネスWEBでは、マスターユーザーによる権限設定や複数人承認フローを組み込むことで、1日あたり数千万円〜数億円規模の振込上限を設定可能です。
また、個人・法人を問わず見落としがちな盲点が「日付更新のタイミング」と「提携ATMの独自枠」です。みずほ銀行のATM利用限度額における「1日」の区切りは、毎日午前0時を起点として計算されます。日付が変わる直前の23時55分に150万円を振り込み、日付を跨いだ直後の0時05分に再び100万円を振り込むといった運用はシステム上可能ですが、提携コンビニATM(セブン銀行、ローソン銀行、イーネット)を経由する場合、コンビニATM側の「1回あたりの出金・振込紙幣枚数制限(通常50枚〜100枚)」や「提携機ごとの利用上限」に阻まれる落とし穴があります。高額振込を行う際は、必ずみずほ銀行の母店・出張所に設置された直営ATMを利用することが鉄則です。