SNSやネット上のレビューで見受けられる「石川県立音楽堂に関する誤解」について、音響工学的・現場視点から検証します。
誤解①:「3階席は音が遠くて迫力に欠ける」
ネット上の一部で「3階席はステージから遠いため損をする」という声が見られますが、これは完全な誤解です。シューボックス型のコンサートホールは、側壁や天井からの反射音が均一に上階へ集束するよう計算されています。特にパイプオルガン演奏やフルオーケストラの全奏(トゥッティ)において、3階席最前列〜中央列は音のブレンド感が最も美しく、立体的なサラウンド感を楽しめる隠れた人気シートです。
誤解②:「駅直結だから開演5分前の金沢駅到着でも間に合う」
地理的には直結していますが、エントランスからチケットもぎり、クロークでの荷物預け、エスカレーターでの客席フロア移動には一定の時間を要します。特にコンサートホールの2階・3階席へ上がる場合、開演10分前を過ぎるとホワイエが混雑し、着席が開演ギリギリになってしまうリスクがあります。心拍数を落ち着けて一音目を迎えるためにも、開演20〜30分前にはホール内に足を踏み入れておくスケジュール設計が理想的です。