日本映画における映像制作の最前線を走り続けてきた山崎貴監督だが、今回の試みは過去のどの作品とも一線を画す。特筆すべきは、実物大で建て込まれたオープンセットと最先端VFXの融合だ。東宝の技術チームが総力を挙げ、木材の質感や経年変化にまでこだわって組み上げたセットに、高度なデジタル合成がレイヤーとして重なっていく。
「本物の土の匂いが漂う現場でしか生まれ得ない泥臭さと、デジタルでしか描けない幻想的な視覚効果を地続きにする」。そう語る山崎監督の眼差しは極めて高いレベルを見据えている。CGに依存しすぎない重厚なグラフィック表現は、観客に「そこに実在する」と錯覚させるほどの現実感をもたらすだろう。