ヒーロー協会に所属する数多の猛者たちの中で、なぜ彼女だけが「最終兵器」として別格視されるのか。その根源は、物理法則を根本から蹂躙する圧倒的な超能力(サイコキネシス)の出力と精密性にあります。
『ワンパンマン』の戦闘シーンにおけるタツマキの描写は、他のS級ヒーローと比較しても文字通り桁が違います。巨大隕石の軌道を曲げて地上へ叩き落とす、怪人協会の地下深くに張り巡らされた巨大要塞ベースキャンプを都市ごと丸ごと地上へ引きずり出す、さらには街全体を包み込む不可視の超強力念動バリアを展開するなど、そのスケールは天災そのものです。
特に読者に鮮烈な衝撃を与えたのが、怪人協会の頂点に君臨した「サイコス=オロチ」との死闘です。地球の地殻の一部を削り取るほどの巨大熱線に対し、タツマキは全出力を解放。巨大な槍状に圧縮した都市の瓦礫を叩き込み、街全体を雑巾のように捻じ曲げて敵を完全粉砕しました。超能力者としてのランク付けにおいて、他のエスパーキャラクターとは比較にならない絶対的な高みに位置しています。
彼女の戦闘スタイルにおける最大の特徴は、「攻撃力」「防御力」「索敵能力」がすべて最高水準で自己完結している点です。身体能力そのものは小柄な成人女性であるものの、常時展開されている念動バリアは竜レベル怪人の全力攻撃すら無力化します。単独で国家壊滅級の災害を鎮圧できる戦力こそが、ヒーロー協会が彼女のわがままや傲慢な態度を全面的に容認せざるを得ない決定的な理由です。