地上波テレビのワイドショー化が進み、SNSでは連日のように失言や薄利多売なコメントが炎上する時代だからこそ、60代の女性報道キャスターが持っていた「言葉の強度」が再評価されています。
大手ネット掲示板やSNS、知恵袋などのコミュニティを分析すると、若い世代のキャスターに対して「カンペを読んでいるだけに見える」「当たり障りのない発言ばかりで本質に迫らない」といった不満が散見されます。それに対し、安藤氏や国谷氏、草野氏らに対しては、今なお以下のような賞賛の声が絶えません。
「国谷さんのインタビューは、相手が誰であれ媚びず、事実を突きつける迫力があった。あの緊張感は今の番組にはない」「安藤優子さんが湾岸戦争の砂漠の中でヘルメットをかぶって中継していた姿を今でも覚えている。あの修羅場をくぐってきた凄みがあるから、どんなニュースでも言葉に説得力がある」
現場の制作ディレクターも次のように語ります。「彼女たちは原稿をただ受け取る存在ではありませんでした。下調べの段階で専門書を何冊も読み込み、現場の記者以上に徹底した取材ノートを作ってくる。スタッフが甘い取材をしていれば容赦なく指摘されるため、スタジオには常に真剣勝負の空気が漂っていました」。そのプロフェッショナリズムこそが、視聴者に対する強烈な信頼感として刻まれている理由です。