通信問題に加え、消費者の購買行動が劇的に変化したこともタスポ終了を決定づけた要因です。タスポ導入以前はたばこ販売の主役だった自動販売機ですが、現在では国内のたばこ販売シェアの8割以上がコンビニエンスストアに移行しています。
コンビニであれば、レジのタッチパネルによる年齢確認だけでスムーズに購入でき、タスポカードを財布から取り出す手間もありません。さらに、加熱式たばこの普及によって多種多様な銘柄が登場した結果、収容銘柄数に限りのある自販機は利便性の面でコンビニに太刀打ちできなくなりました。
その結果、個人経営のたばこ店や小売店では、電気代や通信維持費の負担に耐えかねて自販機そのものを撤去する動きが加速しています。2026年3月末を境に、街角で見かけるたばこ自販機の数は一段と減少し、自販機ビジネスそのものが大きな転換点を迎えています。