当時の熱気をリアルタイムで知る者なら、彼女の鮮烈な登場を今でも鮮明に記憶しているはずだ。学ランとボディコン姿、そして弾ける笑顔。1980年代末、分刻みのスケジュールで全国のキャンパスを駆け巡り、圧倒的な熱狂を巻き起こした。日本全体が浮足立っていた時代、彼女はその狂乱の中心にいた。
しかし、彼女の真価はバブルの熱気に呑まれなかった点にある。一時のブームで消費されるタレントで終わることを、本人が決して望まなかったからだ。歌手としてのヒット曲を出しつつも早々に演技の現場へと足を踏み入れ、過酷な撮影現場で泥臭く地力を磨き上げた。華やかなライトの下で見せた輝きは、緻密なプロ意識の産物だったのだ。