鎌倉土産の代名詞といえば、明治時代創業の豊島屋が作る「鳩サブレー」だ。この名菓が生まれた背景にも、八幡宮の鳩との深い縁が存在する。明治30年代、初代店主である本久次郎氏が試作を重ねていた西洋のビスケット。その形を思案していた際、境内で遊ぶ鳩たちの愛くるしい姿と、本宮扁額の「八」の文字が頭に浮かんだとされる。
バターの風味が香る素朴な味わいは、100年以上の時を超えた2026年の今も変わらず愛され続けている。小町通りの本店には連日多くの買い求める人々が押し寄せ、鎌倉の文化と食を繋ぐ象徴的な存在として確固たる地位を築いている。