相澤消太という人物を語る上で避けて通れないのが、雄英高校時代の無二の親友である白雲朧(しらくも おぼろ)との過去です。このエピソードは本編のみならず、公式スピンオフ『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』で克明に描かれ、ファンの涙を誘いました。
学生時代、相澤はプレゼント・マイク(山田ひざし)、そして白雲朧とともにヒーロー事務所立ち上げを夢見ていました。しかし、インターン中の不慮の事故により白雲は命を落とします。この喪失体験こそが、相澤の合理主義と「見込みのない生徒を除籍させて命を守る」という厳格な指導方針の原点となっていました。
物語中盤で明かされた衝撃の事実は、敵連合の中核を担っていた脳無「黒霧」のベースが白雲朧の遺体だったことです。オール・フォー・ワンの手によって親友の亡骸が怪異へと改造されていた事実に相澤は激しい衝撃を受けますが、タルタロスでの面会を経て魂の奥底へ呼びかけを敢行。最終決戦の土壇場で一瞬だけ覚醒した白雲の意思が、相澤と山田、そしてヒーローたちを壊滅の危機から救い出す奇跡へと繋がりました。