佳菜の記憶を消して以来、自らの幸福を諦め、心を閉ざしていたはとり。そんな彼の凍てついた心を再び溶かしたのが、本田透や草摩由希たちの高校の担任教師である白木まゆ子でした。
実はまゆ子は佳菜の学生時代からの親友であり、佳菜とはとりが交際する以前から、はとりに密かな想いを寄せていました。しかし、大好きな親友の幸せを奪うわけにはいかないと、自らの気持ちを胸の奥深くに封印していた過去があります。
佳菜が結婚し、時が流れたある日、書店での偶然の再会をきっかけに2人の運命が再び動き出します。酸いも甘いも噛み分けた大人同士だからこそのもどかしい距離感、遠慮、そして不器用な歩み寄り。まゆ子の飾らない率直な優しさに触れる中で、はとりは再び誰かを愛し、自らも幸せになっていいのだと許されていきます。
物語の終盤、十二支の呪いが解けた後、はとりはまゆ子と共に沖縄旅行へ行く約束を交わします。原作完結後の世界を描いたスピンオフや公式ファンブック等でも、2人が確かな絆を育み、結婚を見据えた未来へと歩んでいる姿が描かれており、長年苦しんできたはとりが掴んだ温かな結末はファンに深い感動を与えました。