年収700万円を得る女性の生活レベルは、どのようなものでしょうか。都内の大手コンサルティングファームに勤務する30代半ばの女性社員や、ITメガベンチャーのマネージャー層への取材、さらにSNSやコミュニティ掲示板で吐露される生々しい声から、その実生活を紐解きます。
住環境としては、都心部(港区、渋谷区、目黒区など)の利便性の高い駅近マンションで、家賃14万〜18万円前後の1LDKを選ぶケースが標準的です。「通勤ストレスを極限まで減らしたい」「深夜帰宅でも治安が良いエリアに住みたい」という動機が強く、職住近接を目的としたコスト投下が目立ちます。さらに、ロボット掃除機やドラム式洗濯乾燥機などの時短家電をフル活用し、隔週で家事代行サービスを利用するなど、「お金で時間を買う」ライフスタイルが定着しています。
しかし、ネット上で語られる「勝ち組の優雅な日常」とは裏腹に、当事者の手記や取材証言からは過酷なトレードオフが浮かび上がります。
都内のIT企業で年収740万円を稼ぐ30代女性は、取材に対して次のように心中を明かしています。
「毎月の手取りは約35万円。外食や美容、同世代より少し良い服に回す余裕はありますが、実態は朝9時から深夜までSlackに追われ、土日もトラブル対応。自炊する気力など残っておらず、夕食はUber Eatsやデパ地下の惣菜ばかり。可処分所得の多くが『激務のストレスを相殺するための消費』に消えていく感覚があり、貯蓄のペースは同世代が想像しているほど速くありません」
このように、社会的地位と自由になる可処分所得を手に入れた代償として、慢性的な睡眠不足や健康不安、心理的プレッシャーを抱え込んでいる女性は決して少なくありません。