読者が最も知りたい「結局のところ当たるのか?」という問いに対し、統計的・科学的な観点から検証すると、そのからくりが浮き彫りになります。
結論から述べると、「日本列島で中規模以上の地震が起きること自体は当たるが、予知としての精度は極めて低い」というのが現実的な評価です。その理由は、同研究所の発信スタイルに特徴的な3つの傾向にあります。
第一に、「警戒期間の長期化・常態化」です。投稿を詳細に追うと、「赤の反応が急増、数日〜数週間はM6前後に警戒」といったアラートが、ほぼ年中途切れることなく発信され続けています。世界でも有数の地震国である日本において、数週間の猶予を持たせれば、国内のどこかで震度3〜4、あるいはM5前後の地震が発生する確率は統計上極めて高くなります。
第二に、「震源エリアの曖昧さ」です。「東日本全域」「太平洋側」「日本周辺」など、対象地域が数百キロから数千キロ規模に及ぶため、どこかで地震が起きれば「警告していた通りだ」と後付けで結びつけやすい構造になっています。
第三に、「認知バイアス(確証バイアス)」の影響です。実際に大きな地震が発生した際、直近の警戒ポストだけがリポスト(拡散)され、「また麒麟地震研究所が当てた」という印象だけがタイムラインに強く刷り込まれます。一方で、何事も起きずに空振りに終わった膨大な数の警告はユーザーの記憶から忘れ去られていくため、体感的な的中率が過剰に高く錯覚されるのです。