かつて骨董通り沿いの名所として多くのカフェファンを惹きつけたクリントンストリートベーカリー 表参道ですが、現在の跡地には別のテナントが入居しており、かつての店舗営業は完全に終了しています。オープン当初は「朝から並ばないと入れない」「休日は100人規模の行列ができる」と話題を集めた旗艦店が、なぜ幕を下ろすことになったのか、飲食業界の構造変化と照らし合わせると複数の要因が見えてきます。
関係筋や業界動向の分析によると、主たるクリントンストリートベーカリー 閉店理由は、定期借家契約の満了と、コロナ禍以降の外食産業における収益構造・インバウンド動向の激変、そして国内運営ライセンスの事業見直しが重なった点にあります。日本進出から約10年が経過し、爆発的な「パンケーキブーム」が沈静化して定着期へ移行するなかで、都心一等地における高額な家賃負担と原材料費・人件費の高騰が経営の舵取りに大きな影響を与えました。
単なる人気の失速ではなく、ブランドとしての一定の役割を終えたことによる戦略的撤退という側面が強く、同店が日本のカフェカルチャーに与えたインパクトは今なお色褪せていません。