多くのプレイヤーが「過去の配布イベントでリセットマラソンをすれば色違いが出たのではないか」と誤解しがちですが、開発元のゲームフリークは初期から厳格なセキュリティ措置を講じています。それが、特定イベントで色違いの生成をプログラム上で強制遮断する「ブロックルーチン(Shiny Lock)」と呼ばれる仕組みです。
かつて2014年、劇場版『破壊の繭とディアンシー』の特別前売券に付属していたシリアルコード引換において、親名「えいがかん」のディアンシーが全国規模で配布されました。当時、一部のユーザー間で「数千回リセットすれば色違いが出るのではないか」という噂が立ちましたが、内部データを解析した調査および公式仕様により、この個体には100%の確率で通常色しか出現しないブロックルーチンが組み込まれていたことが判明しています。
ゲーム開発陣が幻のポケモンにブロックルーチンを施す最大の動機は、「公式イベントによる特別な価値付けの維持」と「世界観の厳格な統制」にあります。意図しないタイミングで色違いが乱数調整やリセットによって出回ることを防ぎ、ブランド価値を最高度に高めた瞬間を見定めて限定配布する戦略が採られてきました。この技術的な壁が存在するため、過去の通常配布ソフトを掘り起こしてリセットを試みても、膨大な時間を浪費する結果に終わります。