吉永小百合が芸能界に足を踏み入れたのは、わずか11歳のときでした。ラジオドラマ『赤胴鈴之助』でデビューを果たし、1959年に日活へ入社して本格的に銀幕デビューを飾ります。
1960年代の日活黄金期には爆発的な人気を獲得し、1962年の主演映画『キューポラのある街』でブルーリボン賞主演女優賞を受賞。清純派スターの頂点に君臨しながら、多忙を極めるスケジュールの中で早稲田大学第二文学部西洋史学専修に進学しました。
年間十数本もの映画撮影をこなしながら学業を両立させ、次席という優秀な成績で卒業したエピソードは、彼女の並外れた意志の強さと知性を物語っています。若い頃から培われた妥協を許さないプロ意識が、現在の揺るぎないキャリアの礎となっています。