なぜ根拠の薄いグラコロの噂がここまで信じ込まれてしまったのか。その背景には、かつて日本列島を揺るがしたマクドナルド 異物混入 ニュースの記憶が消費者の脳裏に強く刻まれているという構造的要因があります。
マクドナルド 異物混入 歴代の出来事を振り返ると、最大の転換点は2014年夏から2015年初頭にかけての連続混入事案でした。中国サプライヤーでの期限切れ鶏肉問題に続き、青森県の店舗でチキンマックナゲットにビニール片が混入していた事案、さらには他店舗でポテトへの人の歯の混入や、福島県郡山市の店舗でサンデーにプラスチック片が混入し子どもの口内が傷ついた事故などが連日ワイドショーでトップ報道されました。
この混乱期には、一部店舗でマック 虫混入 公式発表が行われた事例も実在します。具体的には、ホットケーキへのカナブン類の混入や、クォーターパウンダーへの虫の付着などが報告され、当時の役員陣が緊急記者会見を開いて深々と頭を下げる姿がテレビ中継されました。こうした一連の実害報道のインパクトがあまりに強烈だったため、冬の人気商品であるグラコロのシーズンが来るたびに、人々の不安や疑心暗鬼が結びつき、「グラコロにもゴキブリが入っていたはずだ」という記憶のすり替え(フォールスメモリー)が生み出されたといえます。