ダム底に沈んだ幻の木工芸「我谷盆」無骨な栗材が放つ至高の美と真価

ダム底に沈んだ幻の木工芸「我谷盆」無骨な栗材が放つ至高の美と真価

ダム底に沈んだ幻の木工芸「我谷盆」無骨な栗材が放つ至高の美と真価の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

現在、我谷盆の価値は国内外のコレクターや美術市場で顕著な高まりを見せている。ダム沈没以前に作られた江戸期から昭和初期の「古作(オリジナル)」は市場への流通量が極めて少なく、状態の良い良品であれば古美術オークションで数十万円から100万円を超える高値で取引されるケースも珍しくない。

一方で、森口信一氏をはじめとする現代作家の手による復元作品や現代的解釈を加えた新作も、ギャラリーでの個展では即日完売が続くほどの高い人気を誇る。「飾るギャラリーピース」としてだけでなく、「日々の暮らしで使い込む道具」としての実用性が評価されており、欧米のインテリアデザイナーからの買い付けも増加傾向にある。時代を超えて育つ木肌の価値が、相場を力強く支えているのだ。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。