表現者としての原点は、どこにあるのか。彼女たちの多くがキャリアをスタートさせたのは、洗練された美意識が交錯するファッションモデル業界だ。『CanCam』や『ViVi』をはじめとするトップクラスのファッション誌は、単なるトレンドの発信地にとどまらず、時代を象徴するスターを育むインキュベーターとして機能してきた。カメラの前で見せる一瞬の表情の作り込み、衣服の魅力を最大限に引き出す肉体表現――そこで叩き込まれたプロフェッショナリズムこそが、彼女たちの揺るぎない土台となっている。
やがて、その異彩を放つ存在感はファッションの枠を超え、広く芸能界へと波及していく。かつて名門プロダクションであるオスカープロモーションなどが主導した大型オーディション文化の隆盛とも相まって、個性豊かな人材が次々とメインストリームへ踊り出た。単に華やかなビジュアルを持つだけでなく、独自のルーツから培われた多様な価値観とアイデンティティは、メディア環境が大きな変革を迎える中で強烈な強みとなったのだ。