フジテレビ系列で放送され、多くの視聴者の涙を誘った『監察医 朝顔』。時任三郎が演じたベテラン刑事・万木平の姿は、視聴者の心に深い余韻を残した。娘役を演じた上野樹里との掛け合いは、演技という枠組みを超えた本物の親子のような佇まいを見せ、ドラマの骨格を力強く支えた。
現場での二人のやり取りには、計算された芝居を超えた互いへの絶大な信頼があったという。カメラが回っていない時間でも、自然体で言葉を交わし、役柄としての距離感を育んでいたエピソードは有名だ。東日本大震災という重厚なテーマに真正面から向き合い、残された家族の生と向き合う姿をリアリティ豊かに描き出した演技は、今なお高く評価されている。