大学の敷地といえば、かつては部外者にとって心理的ハードルの高い場所だった。しかし、現在の本庄キャンパスにその面影はない。正門は撤去され、地域住民が散歩や買い物ついでにふらりと立ち寄れるオープンな公園のような空間が広がっている。特に新設されたコワーキングスペースは、地元のフリーランスやシニア世代、そして学生が日常的に言葉を交わすユニークな交流拠点だ。
「最初は学生たちの邪魔になるのではないかと遠慮していました」と語る近隣住民の女性(68)は、今では週に3回、キャンパス内のカフェで学生と雑談を交わしながら、地元の歴史を伝える活動に参加している。世代を超えた対話が、ここではごく自然な日常の風景になっているのだ。