優れた防虫剤であっても、使い方を誤ると防虫効果は半減します。ネット上で「防虫剤を入れていたのに虫に食われた」というトラブルの多くは、薬剤の化学的性質を無視した配置が原因です。タンスにゴンゴン使い方には、空気力学に基づいた厳密なルールが存在します。
エムペントリンなどの防虫成分は空気よりも重いため、「上から下へとゆっくり沈降する」という特性を持っています。そのため、タンスにゴンゴン引き出し用を使用する場合は、衣類の下敷きにするのではなく、必ず畳んだ衣類の「一番上」に乗せなければなりません。底に敷いてしまうと、薬剤のガスが引き出しの底面にとどまり、上部にある衣類が無防備な状態に晒されてしまいます。
同様に、タンスにゴンゴンクローゼット用を吊り下げる際も、パイプの中央付近に適切な間隔を空けて設置し、衣類で容器を挟み込んで薬剤の揮散口を塞がない配慮が必要です。吊り下げ数をケチって規定容量以下の個数しか設置しないケースも散見されますが、規定濃度に達しなければ害虫の忌避効果は劇的に低下します。
さらに知っておくべきは、他の防虫剤との混用に関する真実です。昔ながらの「ナフタリン」「樟脳(しょうのう)」「パラジクロルベンゼン」といった有臭の固形防虫剤は、異なる種類を混ぜると化学反応を起こして液化し、衣類にシミを作る危険性があります。しかし、タンスにゴンゴンが採用しているピレスロイド系成分は、これらの異種防虫剤や他社のピレスロイド系(ムシューダ等)と防虫剤併用注意点を気にする必要がなく、化学的に安全に併用できます。ただし、香りが混ざり合って不快な悪臭に変化する恐れがあるため、無臭タイプ以外との併用は避けるのが賢明です。
気になるタンスにゴンゴン有効期限は、使用開始から約1年(365日)です。期限が過ぎた容器を放置しても害虫を防ぐ力はありません。使用後のタンスにゴンゴン捨て方については、プラスチックケースから薬剤を取り出す必要はなく、外装ケースの素材表示(主にポリプロピレン等)に従い、各自治体の分別区分(可燃ごみ、またはプラスチック資源ごみ)に合わせてそのまま廃棄できます。