インターネット上で「APUはやばい」と囁かれる背景を深層取材していくと、そこには旧来の日本の大学像との決定的なギャップが存在することが分かります。SNSや質問掲示板などで飛び交う過激な書き込みの多くは、キャンパス内の非日常的な環境に対するカルチャーショックから生じています。
公式発表資料によると、キャンパスに集う国際学生(留学生)の出身国・地域は世界100カ国以上におよび、全校生徒における留学生比率は約50%に達します。講義室だけでなく食堂やラウンジでも英語と日本語が入り混じり、宗教的配慮に基づいたハラールフードが日常的に提供される空間は、いわば「日本国内にある海外キャンパス」そのものです。
在学生へのインタビューや卒業生の手記では、「最初の数ヶ月は言語と文化の壁に圧倒され、自分の無力さに涙した」「グループワークで海外学生と意見が衝突し、自己主張の重要性を叩き込まれた」といった過酷な経験が赤裸々に語られています。つまり、「やばい」という評判の実態は、受動的な態度では生き残れない厳しい学習環境に対する率直な感想が独り歩きした結果と言えます。