ガラスケース越しに展示物を眺めるだけの時代は終わった。埼玉県立川の博物館は、来館者が自ら水に触れ、実験やアトラクションを通じて学びを得られる「環境教育」の最前線として高い評価を獲得している。大型映像展示「アドベンチャーシアター」や、水と遊ぶ冒険エリア「わくわくランド」では、水害の恐ろしさや水の循環メカニズムを感覚的に理解できる仕掛けが満載だ。
このように参加性とストーリー性を重視したアプローチは、近年の博物館学における潮流を色濃く反映したものと言える。全国の学芸員や施設が集う日本博物館協会においても、地域の自然史と人間社会の関わりを多角的に伝える先進的な展示事例としてしばしば関心を集めている。