結論から言えば、決定的な分け目は「砂利」が含まれているかどうかです。どちらもベースとなるのは、水を加えると化学反応で固まる水硬性材料のセメントです。国内最大手である太平洋セメント株式会社などのメーカーが製造するセメントに、水と砂(細骨材)を混ぜ合わせたものがモルタルと呼ばれます。
一方で、そこに粒の大きい砂利(粗骨材)を一定比率で加えたものがコンクリートです。材料の粒度分布や混和剤の品質規定については日本産業規格(JIS)でも厳密に定義づけられています。砂利という「堅固な骨格」が全体に噛み合うことで、素材としての圧縮強度が飛躍的に高まる仕組みです。