毎年秋になると、韓国の主要紙やテレビニュースはノーベル賞の発表を大々的に報じます。かつては「日本がまた受賞したのに、ウリナラ(我が国)はなぜ取れないのか」という過度な比較や嘆きの声が目立ちました。
しかし、近年の韩国内の世論やネット上の反応には明らかな変化が見られます。
「目先の利益ばかり追う社会構造を変えない限り受賞は無理だ」「研究者を使い捨てにする短期評価をやめるべきだ」といった、自国の研究システムや教育環境に対する冷静で本質的な批判が主流を占めるようになりました。さらに、ハン・ガン氏の文学賞受賞を経て「自然科学も無理に焦る必要はなく、時間をかけて本物の研究者を育てる土壌を作れば良い」という成熟した見方も広がりつつあります。