良かれと思って行っている日々のケアが、実は肌トラブルや老化の引き金になっているケースは少なくありません。取材現場で専門家が警鐘を鳴らす、代表的なNG行為を整理します。
最も危険なのが、「強い力でヘッドを肌に押し当て、ゴシゴシと擦る行為」です。リフトアップさせたい一心で下から上へと強い圧力をかけてヘッドを滑らせると、表皮の角層に激しい摩擦ダメージが加わります。この摩擦が慢性化すると、メラニン色素の沈着を招いてシミの原因になるだけでなく、肌の土台であるコラーゲン線維を傷つけ、結果としてほうれい線の悪化やたるみの加速を引き起こすという本末転倒な事態に陥ります。
次に多いトラブルが、「専用ジェルの代用に油分入りクリームや乳液を使うこと」です。コストを抑えようと手持ちの乳液や油分を含んだマッサージクリームを使う人がいますが、油分は超音波の波形を乱し、振動の伝導率を著しく低下させます。超音波のエネルギーが奥に届かないばかりか、超音波の微細振動によって油分中の酸化しやすい成分が肌の奥へ押し込まれ、吹き出物や毛穴詰まりといったデメリット・副作用を招くリスクがあります。代用する場合は、油分を一切含まない水溶性のシンプルな超音波用ジェルやヒアルロン酸・アロエ系ジェルを選ぶのが鉄則です。
さらに、「使用頻度を守らず毎日照射する」ことも厳禁です。肌に微細な刺激を与えるトリートメントであるため、毎日連続で使用すると肌の修復機能が追いつかず、バリア機能の低下を招きます。取扱説明書で推奨される「週2〜3回、1回あたり10分程度」の使用頻度を遵守することが、安全に美肌効果を得るための前提条件となります。