両者を遠くから見た際、最も早く確実に判別するチェックポイントは「耳の形」「サイズ感」「足元(狼爪)」の3点です。
サモエドの頭部には、厚い毛に覆われた三角形の「立ち耳」がピンと直立しています。口角がきゅっと上がってまるで微笑んでいるように見える表情は「サモエドスマイル」と呼ばれ、黒くくっきりとした目鼻立ちと相まって愛嬌のある顔つきを作っています。
一方、グレートピレニーズの耳は、顔の側面に沿うように垂れ下がった「垂れ耳」です。頭部全体が大きくマズル(鼻筋)も太く骨太で、サモエドよりも一回り以上どっしりとした重厚な風格を漂わせています。さらに、後肢の内側に「二重狼爪(親指に相当する爪が2本ある状態)」を持つ点がピレニーズの生物学的な固有種特徴であり、足元を確認すれば専門知識がなくても一瞬で識別が可能です。
なお、街で見かける「白くて大きい犬の種類」としてもう一つ候補に挙がるのが日本スピッツです。日本スピッツはサモエドを小型化したような立ち耳と尖ったマズルを持ちますが、体重は5〜10kg程度と抱っこできるサイズ感にとどまるため、成犬時のスケールを見れば見分けに迷うことはありません。