生物分類学において、哺乳綱・齧歯目(Rodentia)に属する動物の総称を「げっ歯類」と呼びます。ラテン語の「rodere(かじる)」が語源となっており、その名の通り「物をかじること」に特化した独自の進化を遂げてきました。
げっ歯類の特徴として特筆すべきは、極めて高い環境適応力と驚異的な繁殖力です。極地を除く世界中の陸上生態系に進出し、樹上生活(リスなど)、地中生活(ハダカデバネズミなど)、半水生生活(ビーバーやカピバラ)など、あらゆるニッチに適応しました。齧歯目の定義と生態詳細を紐解くと、この「かじる機能」と「小型・多産戦略」の組み合わせこそが、哺乳類界最大の繁栄をもたらした原動力であることが分かります。
また、げっ歯類とネズミの仲間という関係性について、「ネズミとげっ歯類は同じ意味なのか?」と混同されがちですが、ネズミ科はげっ歯目の中の1つの科(最大のグループ)に過ぎません。リス科、ヤマアラシ科、テンジクネズミ科などもすべて同じげっ歯類に含まれます。