マダニがまだ皮膚にくっついている場合、あるいは自分で取ろうとして失敗した場合は、迷わず医療機関を受診してください。受診先の選択肢と判断基準は以下の通りです。
優先すべき診療科の選び方
- 第一選択:皮膚科・形成外科
最も推奨される診療科です。皮膚の構造を熟知しており、マダニ専用の摘出器具や局所麻酔を用いた小手術によって、口器を破断させずに完全切除する技術と設備が整っています。 - 夜間・休日の場合:救急外来・総合内科
近隣の皮膚科が休診の場合や、すでに噛まれてから数日経過して高熱などの体調不良が出ている場合は、救急外来や総合内科、感染症内科へ連絡を入れて受診してください。 - 子どもの場合:小児科または皮膚科
暴れてしまう小さな子どもの場合、無理な処置は皮膚を傷つけるため、小児の扱いに慣れた皮膚科や小児外科が適しています。
皮膚科での処置内容と費用の目安
皮膚科での処置は、マダニの食い込み具合によって異なります。食いついて間もない場合は専用ピンセットや器具で慎重に回転・牽引して除去しますが、セメント物質で完全に固定されている場合は、局所麻酔を行った上でマダニの頭部ごと皮膚を小さくくり抜く「パンチ生検」や小切開手術が選択されます。
費用に関しては、健康保険(3割負担)が適用されます。初診料、局所麻酔、創傷処置または皮膚切開術、抗生剤軟膏や内服薬の処方箋代を含め、一般的な自己負担額の相場は3,000円〜6,000円前後です(病理組織検査などを併せて行う場合は追加で数千円程度かかることがあります)。