上京後、二人は東京・板橋区のアパートで10年近くにおよぶ同棲生活を送る。六畳一間の狭い部屋で、売れない焦りと将来への不安を抱えながら、ひとつの布団を分け合って寝ることもあった。バイトに明け暮れる日々で、食事は格安のコロッケやインスタントラーメンばかり。家賃の支払いにも窮する極貧生活だった。
「30歳までに目が出なければお笑いをやめる」――二人が交わしたその約束の期限が目前に迫っていた。30歳を迎えた夜、二人はアパートで酒を酌み交わしながら本気で解散を話し合ったという。しかし、積み上げてきたネタへの自負と、お互いへの深い信頼が踏みとどまらせた。このどん底の同棲時代があったからこそ、二人の呼吸は揺るぎないものとなったのだ。