内房の海岸線を語る上で外せないのが、西向きの海岸線だからこそ享受できる劇的なサンセットと富士山の眺望です。気象条件が整う秋から春先にかけてはもちろん、夏季でも夕暮れ時には対岸にそびえる富士のシルエットが鮮やかに浮かび上がります。
東京湾に鋭く突き出た富津岬の先端に位置する明治百年記念展望塔からは、富津岬富士山絶景を360度の大パノラマで一望できます。五葉松をかたどった幾何学的な展望塔の最上階から眺める夕日は圧巻で、国土交通省の「関東の富士見百景」にも選定されています。春分と秋分の前後に見られる、夕日が富士山頂に重なる「ダイヤモンド富士」の時期には、全国から多くの写真愛好家が集まります。
南へ下ると、南房総市富浦に佇む原岡桟橋夕日スポット(岡本桟橋)が広がります。全国でも数少なくなった木製のレトロな桟橋が海に向かってまっすぐに伸び、夕暮れ時にはノスタルジックな裸電球が灯ります。波の静かな内房の海面に電球の光と夕焼けが反射する情景は、数々の映画やCMのロケ地としても採用されてきました。
ドライブの合間に立ち寄りたいのが、沿岸に点在する内房海沿いおしゃれカフェです。国道127号線沿いの金谷や鋸南町、館山エリアには、全席オーシャンビューのウッドデッキを備えたカフェや、地元産フルーツを使ったスイーツを提供するリノベーション店舗が増加しています。潮風を感じながら波音に耳を傾ける時間は、都市部の喧騒で疲弊した現代人にとって極上のメンタルデトックスとなります。