江崎グリコ(当時:グリコ乳業)が発売したドロリッチは、コーヒーゼリーをクラッシュしてクリームと混ぜ合わせて飲むという新感覚の「デザート飲料」として、2008年頃から爆発的なヒットを記録しました。当初はアニメーションやスタイリッシュな演出を中心に展開していましたが、競合商品の参入によって売上が踊り場を迎えた2012年10月、プロモーション戦略の舵を大きく切ったのが「初代ドロリッチガールズ」の投入でした。
胸元を強調したオリジナルのメイド風コスチュームに身を包んだ美女たちが、カメラ目線でストローからドロリッチを官能的に吸い上げる演出は、深夜帯のみならず昼間や夕方の時間帯にも大量オンエアされました。印象的なCMソングのリフレインとともに繰り出される映像美は、当時の主要購買層であった20〜30代男性の心を瞬時に掴み、コンビニエンスストアのチルド棚から商品が一時品薄になるほどの購買行動を引き起こしました。
第1弾の爆発的ヒットを受け、2013年春には「第2弾・カフェゼリー vs ベリーミックス」編が公開され、新メンバーの加入や対決構造の導入など、広告キャンペーンはさらなる過熱を見せました。当時の関係者取材によると、店頭回転率は前年同月比で一時130%以上を記録するなど、単なる話題作りにとどまらない強烈な経済効果を生み出していました。