一歩足を踏み入れると、そこには外部の気候とは切り離された独自の生態系が広がっている。施設内の植物はすべて、雨水を100%再利用した自動灌水システムによって管理されている。さらに、AIが葉の揺れや湿度をリアルタイムで検知し、最適な生育環境を維持する仕組みだ。ただのディスプレイではない。ここで育ったハーブやエディブルフラワーは、そのまま施設内のレストランへと運ばれる。究極の地産地消が、わずか数十メートルの移動距離で完結しているのだ。
「これまでは自然を守るために人間が我慢するという構図が多かった。しかし、ここではテクノロジーの力で、人間も自然も同時に豊かになる方法を模索しています」。開発に携わったチーフデザイナーは、自信に満ちた表情で語る。この言葉通り、館内を歩くだけで、まるで深い森の中にいるかのようなリフレッシュ効果を体感できる。