シニア世代の顔を若者と描き分ける最大のポイントは、「重心の位置」と「引き算のシワ表現」にあります。多くの方が失敗してしまう原因は、リアルに見せようとして額や首筋に何本も細かいシワを描き込んでしまうことです。線が増えすぎると絵全体が黒ずみ、影が濃くなって険しい表情に見えてしまいます。
かわいらしく親しみやすいシニア顔に仕上げるには、シワの線を最小限に抑えるのが鉄則です。意識すべき線は基本的に2種類だけです。
1つ目は目尻の笑いジワ。目を少し細めの下がり眉・下がり目に描き、目尻の外側に「ハ」の字のような短い斜め線を1本添えます。2つ目は口元のほうれい線。小鼻のあたりから口角に向かって、ゆるやかなカーブを左右に短く入れるだけです。これだけで、顔のパーツが一気に年齢相応の落ち着いた雰囲気を帯びます。
また、パーツ全体の重心をほんの少し下寄りに配置すると、頬のふっくら感や優しさが強調され、愛嬌のあるおじいちゃん・おばあちゃんの顔立ちが簡単に完成します。