還暦を越えてなお、その身体性に一切の衰えは見られません。甲本ヒロトの年齢と生年月日は1963年3月17日生まれであり、2026年春で63歳を迎えます。同世代のミュージシャンが活動ペースを落としたりアコースティック編成へ移行したりするなか、甲本ヒロトの現在は、2006年に結成した「ザ・クロマニヨンズ」の看板として、極限まで歪ませた爆音の真ん中で飛び跳ね続けています。
音楽業界関係者のツアー帯同レポートによると、近年のツアーでも全国50本規模のライブハウスやホールを回り、1公演あたり20曲以上をノンストップで熱唱。MCでは飾らない岡山弁を交えつつ、観客に「楽しもうぜ」と呼びかける姿は40年前と何ひとつ変わっていません。盟友・真島昌利(ギター)とのコンビネーションは円熟味を増すどころか、ますます純化されており、ステージ袖で目撃される二人の様子は「まるで放課後にガレージへ集まった高校生そのもの」と評されています。
デジタル配信全盛の時代にあっても、彼らはモノラル録音やアナログレコードの同時リリースにこだわり続けています。「便利さよりも手触り」「情報の消費ではなく体験の共有」を体現するその姿勢が、2020年代以降に生まれたZ世代や10代の新たなロックファンをも惹きつける決定的な要因となっています。