嵐と札幌ドームの歴史は、彼らが名実ともにトップアイドルへと駆け上がる軌跡そのものでした。初の単独ドーム公演となった2008年「ARASHI Marks 2008 Dream-A-live」以来、活動休止前の2019年「ARASHI Anniversary Tour 5×20」に至るまで、嵐は実に12年連続で札幌ドームのステージに立ち続けました。
札幌ドームにおける歴代の嵐コンサートの動員数は圧倒的です。1公演あたりの収容人数は約5万3,000人。金・土・日の3日間連続公演が通例であり、1ツアーにつき15万9,000人規模の観客を確実に動員していました。北海道内の人口規模を考慮すると、動員総数の約6割から7割が道外からの「遠征組」で占められていた点も特筆すべき特徴です。
ファンの間では「札幌公演=ツアーの開幕地」という不文律が定着していました。5大ドームツアーの皮切りとして選ばれることが多く、セットリストや演出、衣装が初めて明かされる聖地として、全国のファンが喉から手が出るほどチケットを求めたのです。雪がちらつく初冬の気候とは対照的に、ドーム内は開演前から異様な熱気に包まれていました。